品質管理

素材の科学的な調査・分析を
行える体制を整えるなど、
より高品質な製品を
お客様へお届けします。

超精密加工技術の開発や、
全社品質管理体制の構築、
そしてメイトクLABOの設置など、
新たな挑戦を続けることで、
お客様により高品質な製品をお届けします。

品質保証

徹底した管理体制で、確かな品質を保証。

製造の各工程での厳しい品質チェックによる保証に加え、出荷前には20℃±0.5℃の測定室で最終検査を行っています。
3次元測定機をはじめとする高性能な測定機器も完備。あらゆる面から品質を確保する体制があります。

検査・評価体制

恒温測定室

20℃±0.5℃の測定室で、出荷前の最終的な品質チェックを実施。精度要求の高い製品については、加工も同じ環境の恒温工場で行い、必要に応じて測定と加工を行き来しながら要求品質にお応えしています。

三次元測定機

ドイツ・カールツァイス社製3次元測定機。高精度の測定を、
スピーディに行います。

非接触三次元測定機

ドイツ・ベアド社製非接触3次元測定機。高精度・高速度の測定が可能で、微小ワークにも対応します。

各種測定器

歯車専用測定器、投影機、光学顕微鏡、デジタイザなどを完備しています。

PICKUP!メイトクLABO

素材などについて科学的な調査・分析を行うメイトクLABOを設置。

名古屋特殊鋼は2020年にLABOを開設し、自社内でさまざまな調査・分析ができる体制を整えています。
LABOには、走査型電子顕微鏡によって金型や製品の表面観察、内部観察、成分分析などから万能試験機などによる材料特性を始めとした各種実験できる設備を導入。お客様のニーズに、より幅広く、且つ、細かく対応できるだけでなく、社外の専門機関へ委託されていたことなどをよりスピーディにお応えすることができるようになります。

メイトクLABOの主な役割

01 異常時、不具合発生時の
材料調査・分析

たとえば「金型の摩耗や劣化が想定以上に激しいので、原因を究明したい」など、異常や不具合発生時のお客様のさまざまな課題に対して、科学的に調査・分析。これまで、仕入先である鉄鋼メーカーの専門調査部署や工業研究所などに、調査や分析を委託する必要があり、調査に時間が必要でしたが、自社内にLABOを開設したことでスピーディーな対応が可能になりました。

02 特殊鋼材料の
データベース化

名古屋特殊鋼では、設計時にCAEを利用して、コンピュータによる成形や加工のシミュレーションを行っています。その際、材料の特性値を入力する必要があります。これまで、鉄鋼メーカーなどが公表している一般的な特性値を用いていましたが、LABOの万能試験機などを用いて、実際に材料の特性値を計測。こうして独自に特殊鋼材料のデータを蓄積していくことで、シミュレーション精度の向上を図っています。

03 溶接による影響など、
さまざまな
分析による
科学的知見の収集

たとえば溶接を施した箇所を、EDS搭載走査型電子顕微鏡を用いて調べることで、溶接によって溶かした部分の溶け込み具合を調べることができ、「正常な結晶粒(結晶構造)で、正しく溶接できているか」など、溶接技術の精度を論理的に検証することができます。こうしたさまざまな知見を蓄積していくことで、科学的なアプローチで技術力や製品精度の向上をめざしています。

メイトクLABOの主な設備

デジタルマイクロスコープ

物質の表面性状を高精細に観察可能です。拡大倍率は20倍〜1000倍まで対応しています。金型の破断面や各種特殊鋼の微細な表面傷、断面における結晶粒などにも活用できます。

マイクロ ビッカース
(硬さ試験機・硬度計)

四角錐のダイヤモンド圧子を押込み、
その時のくぼみの大小で硬さを計測します。金型の内部硬さ分布や、加工硬化の程度など、詳細な計測によりトラブルの原因究明に役立てることができます。

EDS搭載走査型電子顕微鏡
(SEM-EDS)

電子ビームにより、目に見えない小さな組織まで観察することが可能(最大30万倍まで)。また、成分分析機能も有しているので、材料の成分分析や調査などにも対応できます。

摩擦摩耗試験機

金型を使用した生産品において、摩擦や摩耗は、非常に重要なファクターです。そこで、表面処理や潤滑液、金型材料の選定などを疑似的に検証することで、より良い材質や表面処理、潤滑液のご提案が可能となります。